満員の甲子園球場。味方のエラーもあったが、ノーアウト満塁の大ピンチで、だが不幸中の幸いか、打席はピッチャー。内野ゴロのゲッツーといきたいところであるが、あろうことかストレートのフォアボールで押し出し。その後タイムリーも打たれて降板。
それほどの阪神ファンというわけでもないが、おいおいどーした?と思うところ。だが当人の心中察するに余りあるところでもある。球場全体からの刺さる視線の中、相当タフなメンタルが必要であろう。
しかし一般人はそもそもこんな経験はしたくてもできない事であるから、ここはプロとして耐え忍んでもらうほかなかろう。
この状況を一般人の経験に例えるならば、どんなことか?
顧客への説明がうまくいかずすべっているところに、比較的やさしい質問がきたにもかかわらず、それすら打ち返せずに玉砕した感じか。
あるいは、学校のテスト問題が全然できないときに、唯一答えられそうな簡単な問題がでてきたのにもかかわらず凡ミスしてしまいやはり玉砕とか。
はたまた、尿意をこらえながら家路を急ぐも玄関にたどり着いた安心感のせいで間一髪、膀胱決壊、、など
うーむ。もう少し気の利いた例えはないものか。
◇
野球がテーマとなっている楽曲は案外多そうだが、洋楽においてはどうなのだろうか。サッカー好きのロッドスチュワートやモリッシー等は有名だが、米国ミュージシャンの中には野球好きはいるのだろうか。
国内においては、そのものずばりのバンド名、ザ・タイガース、あるいはブルーハーツ「ホームラン」、大瀧詠一、浜田省吾、ユニコーンにも野球ソングがあるらしい。
しかしなぜか強烈な印象として残っているのが、矢野顕子「行け柳田」。
こんな歌詞。
♪ 一番柴田 二番に高田
三番張本 四番王
五番柳田 六番土井
七番河埜に 八番吉田
行け柳田 行け柳田 行け柳田
行け長嶋 行けよみうり ジャイアンツ ♪
1977年リリースの曲であるが、当時の読売ジャイアンツのレギュラーオーダーであろう。王でも長嶋でもなく柳田であるところがよい。阪神打線でないところは少し残念であるがこれはこれで素晴らしい。
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